自分だけど自分ではない
黒い大蛇が身体の中から出てきて、
(つまり、子ども時代が苦しかったんだという事実に気づいて)
早9年経つが、
長い長い期間、自分の中に封印して、その当時に気づかなかった苦しみというものは、それほどまでにねばねばとまとわりつくということなんだろう。
封印することで自己防衛して生きてきた。
それこそが「自分」だった。
でも、それはほんとの「自分」ではなかった?
いったいあれは誰だったのだろう?
「自分」なのに、「自分」ではない生き物を生きてきたような感覚。